2009年01月12日

スプーン三杯の嫉妬(バンティ・アヴィーソン著、高月園子訳、ヴィレッジブックス、2005年)

 ページを一度開いてしまったら、もうあなたは本を閉じることは出来ません。主人公セーラはどうなってしまうのか、ジニーの計画は成功してしまうのか。背筋も氷る戦慄を感じつつ、私はハナマルを起こさないよう、懐中電灯の灯りで夜明けまで読み続けてしまいました。(ハズMは出張)
 
 「ジニーとセーラは子供の頃からの親友どうし。華やかで社交的なセーラとは対照的に、地味でおとなしいジニーは、いつもセーラの陰に隠れ、まったく目立たない存在だった。ある日ジニーは、セーラとハンサムな新聞記者トムとの婚約を知らされ、愕然とする。トムを先に見つけて、一途に思いつづけてきたのは自分なのに…。ジニーの中で積もり積もったセーラへの嫉妬がついに火を噴く。ジニーはふたりの新居を覗ける部屋を借り、きれいでやさしいセーラを、醜く性格の悪い女に豹変させる秘策を実行に移すことに。嫉妬と憎しみに燃える女の怖ろしい計画とは?恐怖のレディース・サスペンス。オーストラリア推理作家協会最優秀新人賞&読者賞受賞作。」

 ね?この背表紙の文を読むだけでもドキドキでしょ。オーストラリアはシドニーが舞台なので、あの有名なオペラハウスとかの情景も出てくるのね。私、高校時代に学校の短期留学生として、オーストラリアのメルボルンの学校に3週間だけだけど、通ったのね。だから、オーストラリアの感覚というか雰囲気は、いつも懐かしく思う。古い街のシドニーも観光で行ったし。

 あと、オーストラリアは同性愛の文化でも有名なのね。私、大学時代にオーストラリア文化を学ぶ授業を取って、なんとかクイーンって呼ばれる、ゲイの映画でレポート書いたよ。まあ、それだけでなく移民の文化やいろいろな文化がうまく同時に存在するというマルチカルチャリズムという思想がかの国にはある。

 ま、それは置いといて、同性愛というのも、この本の重要なエッセンスになってるし、不貞や、幼少に受けた心の傷や、とにかく現代の問題点をグッサリえぐりながら、息もつかせぬストーリー展開をしている。著者がもと新聞記者だからかな。すごく説得力がある。

 さて、「スプーン三杯の嫉妬」とは一体何でしょうか。これを言ってしまうとおもしろくないので言いませんが、本当に嫉妬には気をつけましょう。そして、あんまり自分の癖は他人に知られないようにしよう、と変なことを思いましたね。(己丑正月十日余二日)


posted by pami at 10:55| 京都 曇り| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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